グラスウール製品に火をつけると、バインダーや外被材などの有機成分の反応現象で煙や臭いが発生します。
なお、一定量の有機成分が含まれた製品であっても、国土交通省が定めた性能評価試験に合格したものは不燃材料として認められます。したがって、不燃材料とは火をつけて単純に燃えないと云うものではありません。取扱い上の注意事項として、不燃材料であっても裸火、溶接・溶断の火花、その他の火源を近付けないで下さい。
グラスウールが使用される環境はさまざまなことから、極端な環境での使用に際しては事前に評価検討をする必要があります。
JIS規格ではグラスウールの特性として、熱間収縮温度として一定の荷重をかけた状態で温度をかけて行き、厚さが10%収縮するときの温度を規定しています。この温度が最高使用温度の目安の一助となりますが、使用される環境が多種多様のため実務上での最高使用温度と同じとはいえない場合があります。
撥水性を強化した撥水グラスウールは、一時的な雨がかりには十分対応できますが、常時雨ざらしのなるところには使用できません。施工例としては、撥水グラスウールを養生した屋外防音壁(道路、鉄道、工場騒音など)があります。
かさ比重は、単位体積あたりの重量で、特に水(1000kg/m3)と比べた値となります。一般的にグラスウールは密度表示されておりますが、かさ比重は、この密度数値が水と比べてどの位かの値で表示されます。
例) グラスウール32kg/㎥ → 32÷1000=かさ比重0.032
グラスウールが乾燥した状態で施工維持されていれば腐食することはありません。
ただし、漏水、水漏れなどによりグラスウールに保水した状態となると、腐食が起こる場合がありますから注意が必要です。
雨水に濡らさない、重いものを重ね置きしないことに注意してください。もし、濡れた場合は使用を止めてください。
濡れた断熱材の使用は、断熱効果の低下、結露発生、木材腐朽の原因となります。保管時には、野積みや重量物の下積みにしないようにできるだけ水平な面に貯蔵してください。
結露は、温度差と湿気移動が原因で発生する現象です。
断熱施工に際して、防湿層や通気層の連続した設置気流止め措置を正しくおこなう必要があります。
木材などの湿気の吸放出を容易にしたり、外装材からの万一の漏水で躯体の水濡れを軽減する働きがあります。
また、繊維系断熱材を充填する場合の防露壁体の基本として、以下があげられます。
①断熱材の室内側に透湿抵抗の高い防湿層を連続させること
②断熱材の外気側に防風層を設置すること
③防風層の外側に通気層を設置すること
このような構成とすることで、通気層から湿気の排出を促す工法です。
建築内装仕上工事標準施工要領書(全国建設室内工事業協会)などにより、鋼製下地材などを天井に組んで内装用製品を施工する方法や専用の留め具(ジョイナー)を用いて取付ける施工などがあります。その他にコンクリートの表面にスピンドルピンなどを接着剤で留め付けた後、内装用製品を刺しこみ、ボタンワッシャーなどで固定する方法もあります。
グラスウールは、「ガラス及び陶磁器くず」として安定型産業廃棄物に指定されており、所定の処理場での処理が可能です。