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製品情報
有限会社 今野建業
宮城県伊具郡丸森町金山字町40 TEL:0224-78-1618 mail:konno.kenngyo@nifty.com
多くの人が、「家が寒い」と感じています。
当社は(一社)新木造住宅技術研究協議会(以下、新住協)の会員で、新住協が推奨する工法で木造住宅の断熱改修に取り組んでいます。これまで、宮城県と福島県で10件ほど全面的な断熱改修工事を手がけた実績があります。きっかけは、寒さをどうにかしたいというものがほとんどで、リフォーム後は本当に暖かくなったと喜ばれています。
最近では断熱改修のことをいろいろ調べて、当社にお問い合わせいただくケースも増えてきましたが、断熱改修に対する意識はまだまだ低いのが現状です。ただ、通常のリフォーム目的で来られた方でも、話しを進めていくとたいてい「家が寒い」という声が出てきます。断熱リフォームのご提案に興味を持たれた方を、実際に断熱リフォームを行ったお客さまのお宅にお連れし、その暖かさを体感していただいています。
冬暖かく、省エネにつながる家を目指したT邸。
今回、家丸ごと断熱リフォームを行った宮城県のT様のお宅は、築27年になる在来木造住宅。もともと、寒冷地ということで室内側に50㎜のグラスウール断熱材やペアガラスを採用するなど、ある程度の断熱対策はされていましたが、年月の経過とともに機能が低下し、寒さでお悩みでした。2000年から毎日、環境家計簿をつけるほど省エネへの意識が高いT様。リフォームにあたっては、「冬暖かい家」はもちろんのこと、暖冷房エネルギーの削減もポイントになりました。
そこでご提案したのが、新住協が推進する既存住宅の断熱改修工法。国土交通省の省エネルギー基準の基本工法にも採用されており、この工法を用いると、Q値が2.1W/㎡K以上と、Ⅲ地域での家全体で次世代省エネ基準の断熱性能を確保できます。 なお、T様宅では国交省の長期優良住宅先導事業に採択されている新住協の「断熱耐震同時改修プロジェクト」に基づいてリフォームを行っており、200万円の補助を得ています。
200mm断熱を実現。
柱と梁で構成される一般的な木造住宅は、柱など構造材の間に断熱材を充填し、天井、壁、床を断熱する充填断熱工法が適しています。その際、断熱材としてもっとも適しているのが、柔軟性があり、隙間なく施工できるグラスウールです。 T邸では当初、外気側のみグラスウールを100㎜施工する予定でしたが、より断熱性を高めるため、室内側にも100㎜のグラスウールを充填断熱することをご提案し、壁断熱は合わせて200mmとなりました。 また、天井部分には、ブローイング工法により300㎜厚の断熱材を吹き込んでいます。高レベルの断熱仕様で、高断熱高気密住宅を実現しました。
基礎断熱を利用した床下放熱式暖房を採用。
T様宅では、基礎断熱を利用した床下放熱式暖房を採用しています。これは、床下に温水パネルを設置し、床下と室内を通じる空気の出入り口を設けています。温水を通して床下から室内全体を大きな対流で暖房することが可能です。ヒートポンプ式のため電気を使用しますが、T様宅では、設定温度と開始時間を調整するなどして、電気代を月1万円に抑えたいとおっしゃっています。 また、窓廻りにはハニカムスクリーンを採用しています。断熱障子より断熱性が高く、ロールブラインドのように開閉できるのが特徴です。スクリーンを降ろすと窓からの冷気を防ぎ、紙製のため閉めた状態でも光をやさしく取り込みます。
暖かさだけでなく、夏涼しくなる工夫も取り入れました。
T様のお宅がある丸森地区は盆地で、夏は比較的暖かい地域となっています。そのため、夏涼しく過ごすためのすための工夫も取り入れています。 その一つが、リビングの天井から2Fに向けてトンネル状に空けた穴です。トンネルの先は天窓になっており、そこにエアコンを設置しています。冷たい空気は重く、下に下りる性質があるため、エアコン一台で効率よく家全体を涼しくすることができます。冬は真ん中の格子部分にアクリルの蓋を閉めれば、2Fの方が暖かくなる仕組みです。
宮城県・T様の声
当初、在来木造住宅のリフォームでは本格的な断熱工事や、高断熱高気密住宅で採用するような暖房方式を採用するのは不可能だと思っていましたが、今野建業さんと出会えたおかげで実現することができました。これまで、暖房として年間600ℓ程度の灯油を使用しており、暖房費は6万円程度でした。できれば、化石燃料である灯油は使いたくないという思いがありましたので、暖房は今野建業さんから提案のあった床下放熱式暖房を採用しました。暖房は朝の4時から8時までプログラムして、室温は17~18度といったところ。無断房でも一番寒い日で15度あり、丸一日留守にした翌朝も15度をキープしていました。少ないエネルギーでも暖かく、とても快適です。電気代は月1万円に抑えられればと考えています。断熱材の量も当初の倍にし、最終的に新築が建つくらいのコストはかかりましたが、相応の性能を得られましたし、なにより、今野建業さんには自分たちの思い描いた家を形にしていただいたことに感謝しています。住み手と作り手のコミュニケーションがうまくいくと、いい家はつくれるんですね。
お施主さまの声を、次のリフォーム提案に活かしています。
断熱リフォームをされたお施主さまは住まいに対する意識が高く、どうしたらもっと快適になるか、暖冷房費を抑えることができるかなど、日々工夫しながら生活されています。 逆にこちらが教えていただくことも多く、効果あり!との報告があれば、次の現場で提案させていただくこともあります。T様宅でも、夏は庭の植木で日射対策をしようとお考えのようです。
リフォームを検討中の方にご提案する際は、当社としてもできるだけお施主さまの声をそのままお伝えるようにしています。
工夫次第でいろいろなことができる家ですので、お施主さまにはぜひいろいろ挑戦していただきたいですね。
まずは部分改修から提案へ。
住宅の本格的な断熱改修は、壁を壊すなど工事が大掛かりになり、当然、コスト負担も大きくなるため、効果があることがわかっていても二の足を踏む方が多いのが実情です。 そこで、当社では部分的な断熱改修も今後の提案メニューに加えていきたいと思っています。住まいの中で一番寒くて困っているところをまず部分改修してみて、満足できれば、段階的に進めていくのも一つの方法ではないでしょうか。
また、エリア的に、寒さの厳しい福島県の中通りや会津地域にお住まいの方にもご提案していきたいと思っています。
そのほか、よりローコストの省エネリフォーム工法の開発や、将来的には無暖房でも過ごせる究極の省エネ住宅にも挑戦していく考えです。
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1.断熱リフォームの普及を目指して
多くの人が、「家が寒い」と感じています。
当社は(一社)新木造住宅技術研究協議会(以下、新住協)の会員で、新住協が推奨する工法で木造住宅の断熱改修に取り組んでいます。これまで、宮城県と福島県で10件ほど全面的な断熱改修工事を手がけた実績があります。きっかけは、寒さをどうにかしたいというものがほとんどで、リフォーム後は本当に暖かくなったと喜ばれています。
最近では断熱改修のことをいろいろ調べて、当社にお問い合わせいただくケースも増えてきましたが、断熱改修に対する意識はまだまだ低いのが現状です。ただ、通常のリフォーム目的で来られた方でも、話しを進めていくとたいてい「家が寒い」という声が出てきます。断熱リフォームのご提案に興味を持たれた方を、実際に断熱リフォームを行ったお客さまのお宅にお連れし、その暖かさを体感していただいています。