Case 3 既存住宅の200mm 付加断熱改修を徹底解説



2.土台、胴差周りの施工

2-1.モルタルカット(解体職2人工)
●土台周り、胴差周り

電動のこぎりで外壁の土台周りと胴差周りをカットした。職種は解体業である。住宅全体の土台と胴差周りの切断、撤去で要する人工は2人工程度。

●モルタル撤去、下地板撤去

カットした部分のモルタルを撤去した。バールを使用してモルタルを浮かせてから写真のように手で引きはがした。

●構造体確認

目視によって構造体が腐っていないかなどを確かめた。場合により補強や交換が必要になる。柱脚や土台をハンマーで打診検査し、目視では分からない構造体の内部を確認する。

2-2.気流止め及び合板張施工(大工2人工)

在来木住宅では壁内気流を止めないと断熱性能が確保できないため行う工事である。

●気流止め材施工

ビニール袋内に圧縮されたグラスウールを構造体の中に押しこむ作業。気流止めと次の構造用合板張施工を合わせて2人工程度を要する。

●ビニール袋カット

ビニール袋に切り込みを入れることでグラスウールの圧縮が解けて膨らむ。それによって内部の気密性が得られる。

●土台周り合板張り

構造用合板をCN50 釘で決められた間隔、本数で打ち込むことで補強金物を使用した場合と同じ構造性能が得られる。

●胴差周り合板張り

合板は隅柱の外面に合わせること。柱芯には合わせない。

2-3.不陸調整

モルタル垂木材施工のために不陸調整をする。スタイロフォームに釘を留めつけてからテープでも固定する。

そのあと防湿気密フィルムを壁面全体に張る。

不陸調整のみで1人工程度と考えられる。

※合板及び不陸調整用断熱材は、既存モルタルとの間には隙間が生じても構わない。定尺で合板及び断熱材をカットし、施工すると合理的である。

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